ノーベル化学賞のニュースをみて、不斉自己触媒ってなんじゃらほいと全然知らないので、wikipediaなどをながめて、へえーと思っていた。
こりゃ化学ってのはたくさんの知識が必要な仕事だなあ、大学に通ってしっかり勉強する必要があるなと思った。勘でどうにかなるもんじゃない。
一方で、僕の仕事はシステム開発だが、これはほとんど知識を必要とせず、勘というか反射神経だけでどうにかなる仕事なのであった。経営もそうだ。なので、僕は知識なんて本当に全然なくて、学位も資格も何にもない。いままで反射神経だけでなんとかしてきた曲芸師なのだ。
どうしてそうなってしまうかというと、そもそもどんな分野の会社から仕事の依頼が来るかが分からない、当たり前のことであるが。なので、何にも知らない状態で仕事を引き受けるしかないのだ。ド素人の何も知らない奴が現場に行って、その場で観察し、反射神経で何事かを見抜き、システムに変換するしかないのである。なので、知識なんて一切必要のない仕事なのだ。
もしかするとそういう知識が一切必要ない仕事って珍しいのかもしれないなあ、社会の仕事の全体の中での割合でいうとねえ。
そして、どうもこの反射神経というのは練習して高めることができない感じがするんだよなあ。知識と違って積み上げができない。二十数年この仕事をしていて色々見てきたが、そんな気がしている。
そう考えると、そもそも大学で扱えるものというのは全部知識の積み上げが可能なものだけなのかなと思った。経営とか芸術とかも大学にあるけど、あれらは正直なんの役にも立っていないと思うので冗談みたいなもんだ。大学に通わなくても芸術家も経営者もいるが、大学に通わないで化学者や医者にはなれんだろう。
すでに出来上がっている会社をちょっといじくるのにはMBAは役に立つかもしれないが、一からビジネスをするのにMBAが役に立つと思えないし、逆にMBAを先に修めて起業したら必ず倒産せずに食っていけるとしたら、それは大変うれしいことで皆がMBAを取得することになるが現実にはそうなっていない。役に立たないのだ。