前回書いたことと同じようなことだが、結局この世で一番大事なのは家事だと、数十年この世で生きてきてようやく気がついた。
衣食住というのも家事のことであり、要は自分の棲み家が清潔で快適なものでありつづけるようにすることだ。
こんな当たり前のことに気がつくのに五十年近くもかかっちゃっているわけだが、たぶん昔の人は先祖代々同じ家で同じ場所に住んでいて、季節毎に必要なものは揃っていて、生活の中で自然と身に付けていたんじゃないかと思う。
僕なんかは先祖から何も受け継いでおらず、身一つで先祖とは何の縁もない知らない土地で何の縁もない家に住んでいるせいで、こんな当たり前のことも自分で発見しなければ分からない、だから五十年もかかってしまったというわけだ。
この家のこの風呂、この台所、この居間、この納屋をどういうふうに使うのか、掃除するのか。それが同じ特定の一つの家で先祖と一緒に暮らしていると自然と分かる、そういう話。
僕の場合、僕の先祖とは完全に無縁のアパートの101号室で、どうやって暮らしたらいい、誰も知らない、何も分からない。101号室の風呂はトイレは台所は。そんなことの繰り返しで知恵は生まれず、生まれた知恵はどこにも伝わらず。
最近、国際詐欺グループが大学生などを「費用負担のない海外旅行」という謳い文句で騙してカンボジア等に連れていき、強制労働させているらしい。
その新聞記事を読み、そんなうまい話があるわけねーだろ、って思ったのだが、あれ、うちの会社がやっている海外インターンシップとまるで一緒じゃんと気がついた。そんなうまい話を実は自分がやっていた。
つい先日うちの会社に約三ヶ月来てくれていたフランスの学生さん、渡航費用から滞在費ら全部会社持ち、「費用負担のない海外旅行」だった。そして連絡手段はうちの会社が指定したテレグラムというチャットアプリ。表向きはまんま国際詐欺グループと一緒じゃん。。。
僕は以前から繰り返しこの話を書いているが、海外から日本にインターンに来るだけじゃなくて、日本からうちの会社の海外のグループ企業にインターンで行ってみてほしいなと思っていて、それに参加する学生を探している、10年以上、しかし日本から応募する人はいない。日本で興味を持ってくれた学生さんがいたこともあったが、途中で怪しく思われたのか、お断りされてしまった。
いつもそれを残念に思っているのだけれど、うちの会社がやっていることって国際詐欺グループの謳い文句と一緒だったんだなあ。あっちはそれで上手くいっているようだが、完全に安全で詐欺ではないうちの会社の取り組みはまるで上手くいかず、うちの会社というか僕の社会的信用度は国際詐欺グループ以下であった。まあ、詐欺グループは人を騙すプロだから、僕が負けても仕方がないかもしれないが。
僕の一生の課題は、他人から信用されないということであった。
ひさしぶりにAIネタ。
今日人と話していておもったのだが、僕はいま現場にある退屈なルーチンワークをするAIの仕組みを作ろうとしている、これにはクリエイティブさとかキラキラは一切ない、ほとんど従来の決定的な機能と一緒なのだが、一部分が形式化できていなかったからこれまで手をつけられずにいたものだ。一方でAIを使ってクリエイティブなことをやらせたい、探索させたい、レポートとかを作らせたいみたいなことがある。しかし、僕からするとそういうのは関係ないというか、現場でクリエイティブなことをされても間違いが起きるだけなので、決まった手順に従ってもらわないと困るし、月別売上レポートなんて10年以上前に作ったやつがあるからわざわざAIになんちゃらノートブックをつかって作ってもらう必要なんて欠片もなく、AIで数学の未解決の問題を解いたり、バイブコーディングで使いものにならなそうななんちゃってアプリを生成させたりする必要は一切ないのである。僕が現場で必要なのは今すぐルーチンワークを人間と一緒にベルトコンベアの脇に立ってやれるAIであり、いますぐ時給がもらえる労働者のAIなのである。そんなわけで、AIといってもずいぶんと考えていることが違うもんだと思った。
そんなわけで、システムを導入する先ではルーチンワークをコンピューターでやっつけるのが価値のあることなのだが、僕の会社の中ではルーチンワークがほぼないので、ノンルーチンワークだけがお金を稼ぐ手段である。なので、うちの会社でAIを本気で使いたいと僕が願うとしたら、それはノンルーチンワークをやってもらうということになる。いまは全く期待していないが、もしできるようになったら面白い。
もう一言。レノボとかDELLとかHPとかのパソコン屋さんのAIのCMはアホ丸出しで恥ずかしいのでやめてほしい。
お金を払って無責任AIに任せたいノンルーチンワークってなんだろうか。
無責任AIのノンルーチンワークの用途はクラウドサービスのオマケで使わせてもらえるAIで十分な程度で、それのために大金を払ってもらえるようにはなりそうにないな。