今日は東京都中小企業振興公社から封筒が届いた。これ近所にあるやつ。で、そこから、しょぼくれた会社の皆様へという封筒が届いたのだ。
僕は、税金の甘い汁が吸えるのか?!と期待しながら封を開けたのだが、中身は事業継承のアンケートみたいなクソだった。がっかり。
そのアンケートには事業継承者はいますか、とか書いてあるのだが、いるわけがねえだろと思った。
そもそも継承できる奴なんているわけがないのだ。どうしてかというと、いくつか理由があるのだが、まず、僕がやっているこの仕事がなぜかは分からんがほとんどの人にはできないある種の才能が必要ということ。なので、人を雇ってやらせてみてもできませんねということになる。次に、そんな才能がある奴がわざわざどうして既存のこんなしょうもない会社を継承しなきゃならないんだということ、自分の会社を作って自分でやるほうがいいだろ。そして、そもそも儲かっていない事業を継承する意味がないということ。
僕が具体的に知っている人の中で僕と同じことができる人っていうと全員社長をやっている。なので、やっぱり普通に雇えるタイプじゃない。そして、社長をやっているやつを雇おうとしたら会社丸ごと買うとかめちゃくちゃ高い給料を払うってことになるのでできるはずがない。
そんなこんなで何の役にも立たない封筒だった。残念。
しかし、こんな商売でも20年近くやっていると、どうして儲からないのかははっきりと分かってくる。儲けるためのセオリーを全部外しているからだ。まず、誰にでも真似できない仕事である、だから人を雇ってやらせることができない。次に一個作るのに5年はかかるのだが、5年かけて作った1個をたった1人にしか売れない、だから20年かけても4つしか売れない、なんてバカな商売なんだ。作るのが難しくて時間もかかるのに作ったものを1人にしか売れない。これじゃあ儲かるわけがないのだった。誰にでもできる仕事を雇った奴らにどんどん真似させて量をこなすか、それともすごく優秀な奴が作ったものをコピーして大量に売るか、どっちかが必要なのに、それの真逆なのだ。
5年かけてたった1人に売るっていうと、なんか高級宝飾品のカルティエとかみたいじゃないって思うけど、お客さんはナポレオンの皇后じゃなくて普通の人だから、皇帝や国王の御用達ですっていう宣伝ができるわけじゃない。
そんなわけで、税金の甘い汁を吸いたいなあと思っていても、まだ一度も吸ったことがないのだった。税金払ってばっかりで税金をもらったことがない。アベノマスクくらいしか貰ったことがない。