2024-09-19

_ [雑談]

解雇規制緩和が話題になっている。経営者にとっては雇用って本当に難しい。解雇規制が緩和されたら経営者は負担が減るから助かる、しかし社会全体としてはそうやって企業が利益を削って維持していた部分をこんどは誰に負担させるのかを考えないといけないから大変。

自分の会社のことを考えると、IT業界はすっかり成熟して状況が昔と大きく変わったなと思う。20年前なら才能のあるプログラマーをわりと簡単に雇えた。コンピューターの才能は今のように社会的に評価されていなかったから、コンピューターが好きで得意な人は小さな会社でも喜んで入社してくれた。しかし、今はコンピューターの才能は大きく評価される時代になったので、そんな才能がある人はひっぱりだこで、うちのようなちっぽけな会社には入ってもらえないのだ。

雇う側からすると今は雇われる側が有利すぎるので、例えば6ヶ月の試用期間中の解雇はOKという法律になると助かる。ミスマッチ雇用がずっと続くのは大変なので。

実際の雇用緩和はどうなるんだろうねえ。2030年までには実際に規制緩和される方向のようだけど。

なんで雇用のミスマッチが起きるかというと誰でもできる仕事じゃないからだ。誰でもできる仕事が減っているのがよくないと思う。

一度だけ選挙事務所の手伝いをほんのちょっとやったことがあるが、あのときは誰でもできる単純作業が大量にあった。昔の会社はあんな感じだったろうと思う。ああいう感じの仕事を一日中やって正社員として家族を養えたらいいんだろうが、そういう時代ではなくなってしまった。


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