2023-05-17

_ [雑談]

現代社会の問題の根本の一つは、簡単な仕事がなくなったということだろう。

90年代前半くらいまでは、ほとんどの人が少し時間をかければできるようになる程度の簡単な仕事がいっぱいあって、それができれば家族を養える給料をもらえたんだと思う。

それが、徐々にあらゆる仕事が難しくなってきて、いまでは過去にいっぱいあった簡単な仕事をするだけでは一人が満足に生活することもできないくらいの給料しかもらえなくなってしまった。

まともな給料をもらえる仕事は、誰にでもできる難易度の仕事ではなくなってしまって、適性が必要になってしまった。つまり、雇用主からすれば、雇われた人がある程度時間をかけて成長したとしても、やらせようとしている仕事ができるレベルに逹することがないかもしれないので、雇用がこれまで以上に高いリスクになった。雇った人にやらせられることが何も見つからないかもしれないからだ。

そんなわけで、子供がいる人たちは、自分たちの子供をまともな給料がもらえる難しい仕事ができる人間にするために必死になっている。

雇用主は、いくらやってもできるようにならないかもしれない人を育てようとするのは無駄なので育成はしない、既にできるようになっている人だけを雇うようになってきている。


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