僕は色んな立場を経験することで想像力を働かせることができるようになったと思う。
小学生のころは、クラスでは成績は良かったけど、日能研では馬鹿なほうだったので、二つの立場を味わうことができた。日能研で上のクラスの人たちは本当に頭良かったと思う。レベル違いすぎてビックリ。
中学受験では散々な目に遭って、ギリギリ一校だけ入学を許してくれたので入れることになった。中高では成績は良くなかったね。
同じ中学の友達に話を聞くと、小学校で僕みたいに成績が良いほうだった人もいれば、逆に小学校で成績が悪いほうだった人もいて、東京都でも地域によって随分と事情が違うわけ。世界は広い。
大学受験は、これまた散々な目に遭って、でもギリギリ合格したところがあったので入学。しかし、大学には全く興味が湧かなかったので結局全く通わずに退学した。
そのあと親が知っている専門学校に入れてもらって、ここでも発見があったね。クラスの8割くらいは高校から入学してきた人たちで、2割くらいが僕みたいに高校と専門学校の間に何かあった人。同じクラスの仲間たちの中には頭が良い人もいたし、逆に何度も大学受験したけど上手くいかずっていう人もいて、色々な場合があることを知ったね。
専門学校ではまあまあ成績が良いほうだったけど、これは小学校のときのパターンだなあと思った。
そのあと就職して、学校に通っていたときには一つも得意科目なんてなかったけど、僕は不思議と生まれつきプログラミングが得意だったので、それでわりと仕事ができる社員扱いをしてもらえていたけど、やっぱり、小学校と同じパターンだなあと思っていた。
自分の実力は同じだけど、居場所で評価が随分と変わる、できる人扱いのときもあれば、馬鹿扱いのときもあって、全く同じ人間なのにね。こういうことのおかげで多少想像できるようになったと思う。
それでも、やっぱり自分の想像力が足りないことでイライラしてしまうときがある。自分の期待が高すぎることがある。どうしようもないことはあるので、そのへんはそういうものだと思って受け入れるしかない。これがなかなか難しい。