今年ももうすぐ終わりだなあ。
このくらいの時期になると、ありがたいことに会社はなんとか黒字になるので(そうなるようにしているのだが)、あとは売上はそのまま利益になると言っていい。
しかし、うちの会社というか僕の場合には、法人と個人の両方に課税されるので二重課税ということで、税率は50%を越える。
なので、見積をして仕事をしてお客さんにお代を頂いて、稼いだお金の半分以上は税金で消えてしまい、僕の手元には半分も残らないのだ。それを見積するときから分かっているので、なんというか残念な気持ちにはなる。仕事の品質にはまったく影響はないのだが、しかし、うちというか僕のような貧乏零細企業経営者に一番厳しい税制だよなとつくづく思う。お客さんもまさか自分が払っているお金の半分以上が税金になるとは思ってもいまい。
なので、僕は税務署に勲章をもらいたいくらいなのだが、でもうちの会社なんかしょせんは貧乏なので合計の税率だけは高いが、納税額は全然たいしたことはない、ましてや千代田区だし、公園に置くベンチ数台くらいにしかならんかな、そんなわけで損している気持ちだけは大きいが勲章を貰えることはない。
なんか、今の仕事は個人的には得意だし好きなのだが、経営の観点からすると全く面白くない、なんというか経営の必要が一切ない仕事なので、経営するなら他の仕事のほうがいいな。装置を買って人を使う会社を経営したい。
いま公開している映画のランキングに洋画が全然入っていないという記事を読んで、洋画とか海外ドラマとか全然見たいと思わない、Netflixの一覧をみてもつまんなそうな海外ドラマばっかりでウンザリするもう解約したいと思っていたので、そう思うのは僕だけじゃなかったのかなと思った。今は邦画やアニメしか見たいと思わん。なぜなのか分からんが。
同じ気温でも湿度が低いだけで暑く感じないし汗もたいして出ないと気がついた。
前々から思っていることだが、世の中僕よりも頭のいい人はたくさんいるのだけど、大半の人は自分の引いた線の外に出てこないので、やればできるのにやらないという状態になっている。これのおかげで僕はすこし得していると思う。
僕の仕事のERPの導入開発でいえば、これは分業が当たり前になっているようだけど、僕は一人でERPの一から十まで全部やっている。実際にやると分かるんだけど別に難しくはないどころか全部自分でやったほうが都合がいいことばかり。しかし、世の中ではこれは分業でやることになっているので、分業でやっている人たちは効率が悪かったり伝達が上手くいかなかったりしてプロジェクト失敗ばかりしている。僕は一人で全部やっているので成功しかしない。みんなが間違った常識で失敗しているおかげで僕は相対的に少し得していると思う。
逆に学生のときなんかは、受験勉強とかそうだけど、学業は全部自分でやらないといけない、分業じゃないからね。しかもそれをみんなが頑張っている。仕事の世界とは真逆だ。仕事の世界は分業だしみんな頑張っていない、自分の引いた線の外に出てこないからね。だから、学業では僕なんかはぱっとしない、みんなが頑張ると僕は敵わないことが多い。しかし、仕事の世界はみんな分業で頑張っていないので僕が相対的に少し有利になっている。
まあでも、もうちょっと考えてみると、僕が一人でERPを作れるのはERP5のおかげなのは間違いないだろうな。ERP5は非常に強力な抽象化機構を設計思想として持っているので(Unified business model)、これのおかげで圧倒的に少ないコードで様々な事象を自然に表現できる。だから一人で作れる。ただ、抽象化の度合いが高いのでこれをAIに教えるのは難しい、AI自体がもっと利口になる必要があると思う。
休みの日に外出すると目にも腰にもいい。目の疲れも腰の痛みも取れる。なので、休みの日は外出したほうがいいな、暑さがいなくなり、ようやくそういうことができるようになってきた。うれしい。
外出すると若い人をたくさん見かけて驚く。あれ、少子高齢化っていっているけど、こんなに若者たくさんいるじゃん!って思うんだけど、それでも少ないんだよね、きっと。だから、昔はもっともっとたくさん若い人がいたんだね。普段の生活圏に若者がいない、ほぼみることがないので、ちょっとみただけで、うわいっぱいいるじゃん!ってなってしまう。僕の生活圏では中年以降と外国人旅行者ばかり。
毎年若干利益が出て、というのは利益にはこだわっているからなのだが(利益が出なきゃ商売やっている意味がないし、会社は潰れる)、会社で使う開発用のパソコンなんて30万円出せば十分すぎる性能のものが買えるし(20スレッドくらいあるシングルスレッドの速いcorei5、128GBのメモリ、4TBのPCIe4 ssd)それを5年くらいは使うので設備にお金はかからん。あとは原価は電気代と自分の脳味噌だけなので安い。それで社員旅行とかいつも考えるのだが、誰が休みの日に僕と旅行なんてしたいんだよと冷静に却下して従業員のボーナスを増やすとかそういうことをやっている。それに従業員の家族の分の旅費は経費にできないからそれも残念な点だよな。まあ休みの日によく知らんおっさん(僕のこと)と旅行に行くよりも家族だけで旅行に行くほうがいいしな。パソコンは安いし、ソフトウェアは全部自由ソフトウェアで無料だし、ということで、おとなしく税金を払う。もうちょっと会社で儲けたお金を楽しく使えたらいいけど法律はそれを許してはくれない。零細企業の社長に金銭的に得なことはない。
なんか自治体の中小企業向けの助成金みたいなやつもだいたい設備投資のやつばっかりで安いパソコン以外に必要なものがないうちの会社としては利用できるものがなんもないので面白くないというか、そんなに想定外な商売なんだろうかと思っている。
世の中、プログラミングが小学校の授業に入っているとかなんとか言うけど(実際のことは知らんが)、ソフトウェア企業のことは考えられていないというか、ハードウェアを買うことしか考えられていない企業支援メニューって自分には役に立たん。
「年収1500万円」以上につながる必須スキル、継続力を築く6ステップ
https://forbesjapan.com/articles/detail/82347
この記事に書いてあることは僕も自分の経験上たしかにそうだと思った。僕もIT業界の流行に何の興味もないし、Zopeで20年以上仕事をしているけど、それでこの記事のように収入がある。継続力は大事。ただ、別に継続しようと特別に思ってやっているわけじゃなくて、ただ普通に便利だからいつまでもZopeを使っているだけなんだが。
まあでもこの記事に書いてあるように世の中途中で辞めてしまう人が多いんだろうな。止めちゃう人と止めない人の違いはなんだろうね。できていると思っているかどうかの違いかもなあ。僕はできていると思っているので止める必要を全然感じていないし、だから自由ソフトウェアビジネスもずっと続けている。止めちゃう人は理想が高いのかねえ、わからん。
Zopeの話でいうと、今自分が仕事で作っているソフトウェア(ERP)は、Zopeを使わなかったらどうやって作ればいいのか分からん、結局Zopeと同じものを作らないといけなくなると思う。自分が作っているような統合業務システムをZope以外で本当に一つのシステムで一つのデータベースで統合して作っているものがあるなら見てみたいなあ。興味がある。
それで商売の上でもう一つ大事だと思うことがあるのでついでに書くのだが、自分の商売の性質を早く理解するのが大事だととても思う。商売の種類を二つに分けることができ、マニュアルを作って誰にでもやらせることができるもの(もしくは教えることができるもの)と、誰にでもやらせることができないもの(教えることができないもの、教わることができないもの)がある。普通の商売は誰にでもやらせることができるものなので人を雇って規模拡大という話になるのだが、他方の商売となると一部の人間にしかできないので人を雇うのは基本的に意味がなく(できるようにならないから)複数でやるとしても共同経営者ということになる(例えば国に裁判で勝つような少人数の弁護士事務所)。うちの会社の場合にはこの理解が遅かったのでとんでもなく時間を無駄にしてしまった。自分の商売の性質を早い段階で理解することがものすごく大事、そしてそういう大事なことができずに長い時間を無駄にしたとしても止めずに継続していればいい。